2026.03.23 【電子部品メーカー/商社 中国・台湾拠点特集】ニチコン 台湾拠点でAIサーバー需要取り込む
台湾力吉可股份有限公司(ニチコン台湾)は、ニチコンの人工知能(AI)サーバー向け製品の販売の最前線基地として重要な役割を担っている。
売上高は順調に推移しており、来年度も大幅な伸びを見込む。
同社は2000年に設立。拠点は台北市で、スタッフ数は27人。FAE(フィールドアプリケーションエンジニア)も2人おり、技術面でのサポートもできる体制を整えている。同社全体売り上げは、25年度で前年比120%を見込む。26年度も24年度比で180%となる見込み。けん引しているのがAIなど情報通信。情報通信向け製品の実績は、25年度で前年比130%を予想。26年度も24年度比で2倍に拡大する見込み。
ニチコン台湾の川合正史董事長兼総経理は「巨額のAIインフラ投資に支えられた台湾の成長の中でAIサーバーは生産の80~90%を台湾企業が占めており、今後数年は2桁成長が期待できる。当社でもAIサーバーへの販売拡大を目指している」と話す。
同社では、台湾大手EMS(電子機器製造受託)企業が生産を担うAIサーバー向けGPUモジュール、PDB(パワーディストリビューションボード)のほか、Switch部向けに導電性高分子ハイブリッドアルミ電解コンデンサー、導電性高分子アルミ電解コンデンサーの拡販を推進。また、台湾大手電源メーカー向けに1次側の大形アルミ電解コンデンサー、2次側の小形アルミ電解コンデンサー、導電性高分子アルミ電解コンデンサーの拡販も積極的に進めている。
中でもPSU(パワーサプライユニット)の1次側の大形アルミ電解コンデンサーは、PSU筐体(きょうたい)のサイズに制約があり、高容量・高電圧・高電流が求められていることから長L形アルミ電解コンデンサーを新たに開発。ニチコン大野(福井県大野市)の長野工場(長野県安曇野市)で増産体制も整えていることから顧客から好評を得ている。
ニチコンでは、コンデンサー事業の最注力分野の車載・車両市場と情報通信市場に対し、それぞれ拡販推進部門を設立。情報通信市場に対しては営業、本社、技術、工場を一貫して迅速に対応できる体制も整えた。川合総経理は「顧客の満足を勝ち取り、信頼されるパートナーとしての地位を確立したい」と抱負を語った。








