2026.03.23 【電子部品メーカー/商社 中国・台湾拠点特集】RYODEN 中国企業連携で東南ア開拓

赤司東アジア戦略局長赤司東アジア戦略局長

 RYODENの東アジア戦略局は、中国上海を中心に深圳、広州、大連、成都、合肥、アモイ、そして香港、台北、ソウルに拠点を置く。2025年度の売上高は前年比10%増で着地する見通し。26年度は同10%以上の伸びを見込んでいる。29年度は24年度比倍増の計画。赤司圭一東アジア戦略局長は「中国企業と連携し東南アジア市場を攻めるCHINA-DESK(チャイナデスク)プロジェクトに投資し、OUT to OUTの事業を拡大する」と語った。

 中国市場は半導体製造装置市場や需要が堅調な加工機市場対象のCNC装置のさらなる拡大に向け体制を強化している。

 CHINA-DESKは当初中国、東南アジアの拠点が連携し中国顧客の東南アジア進出支援を考えスタートさせた。さらなるビジネスの拡大として中国パートナーと連携し中国顧客のみならず東南アジア全般の顧客獲得で手応えを得ている。物販は中国製自動機が25年度にタイ、ベトナムの日系、地元企業の実績を積み26年度の受注もつかんだ。

 フィリピンや注目が高まるインドでの商談も増加している。マレーシアは半導体製造、データセンター関連の生産設備で需要旺盛だ。中国製電子部品も東南アジアの日系、地元企業へ供給を図るべく、ローカルメーカーとの連携を強化する。

 ソリューションは環境、省エネ、生産の3要素を最適化する中国発の独自ソリューション体系を構築中だ。

 中国メーカーとの連携に加え、日本で展開するRYODENオリジナルソリューションの知見も生かし、人工知能(AI)を利用した機器制御による省エネ提案で中国に加え、日本やASEAN各国でも受注や引き合いが広がっている。最終的には工場全体のデータからAIを活用して生産も含めた問題の発見、解決を実現するリカーリングビジネスにつなげるべく専門組織「ソリューションセンター」設置も模索している。中国パートナーへの出資も進める。

 台湾では地元メーカーとの連携ソリューションの日本市場での実績をベースに横展開を狙う。政策面は米中の貿易摩擦、中国が25年度実施した内需刺激策の26年度の動向を注視する。