2026.03.23 【電子部品メーカー/商社 中国・台湾拠点特集】岡本無線電機 中華圏で事業再編を加速

川野総経理川野総経理

 岡本無線電機は、今期から電子部品、企画開発、EMS(電子機器受託製造)コーディネート、設備の四つの事業セグメントに分けて海外ビジネスの強化を図っている。同社の台湾奥拓利股份有限公司の川野耕二総経理は「企画・開発を推進し、電子部品やEMSはローカル企業を開拓しつつ、好調なAI(人工知能)サーバー向けビジネスを伸ばす」と話す。来期もAI向けなどに力を入れ伸びる分野に注力する。

 台湾拠点は2015年に設立。台北に拠点を構え、電子部品や半導体、モジュール製品を中心に販売を強化している。スタッフ数は4人体制。ローカル企業の取引先は10年間で着実に拡大している。地元企業の力も借りて、設計やモジュール開発なども推進。光学系モジュールを扱う協力会社の技術力を生かしながら、困り事の解消を支援する。

 今期の実績は、取引先の流通在庫の解消やAI向け製品の受注拡大などで前年を上回る見込み。このペースは来期以降も続くとみる。「AIサーバー関連を中心とした需要拡大は継続する。加えて、光学系のLED、LCD向けビジネスも前年並みかそれ以上に推移する見込み」(川野総経理)。

 岡本無線電機ではAutomotive、Environment、Medical、Robotの成長4分野を国内で展開してきたが海外でも活動を強化している。そのために、台湾拠点を含めた中華圏の4拠点では、定期的にミーティングを重ね、情報共有を推進し、ビジネスの拡大につなげている。

 今期スタートのセグメント制は、電子部品の提供はもとより、海外ビジネス拡大のために人材や国内との連携を強化するため、日本・海外共通で取り組む施策。今後はこの連携をより強固にするため、企画・開発を中心としたセグメント体制で4分野を海外で伸ばす。

 台湾拠点でも四つのセグメントの取り組みを推進し、ローカル企業の新規開拓と開発拠点の部品展開を強化。FAE(フィールドアプリケーションエンジニア)の採用を進め、技術提案ができる体制を整える。川野総経理は「来期はAI向けビジネスをサポートするとともに、デバイス、モジュールなど日本向け商材の開拓を推進する。FAEは来期1人を採用したい。日本の情報も共有してもらいながら、中華圏ビジネスの拡大にもつなげたい」と語った。