2026.03.23 【電子部品メーカー/商社 中国・台湾拠点特集】カナデン 地産地消ビジネスを拡大、中国仕入れ先を開拓

甲斐総経理甲斐総経理

 カナデンは、エレクトロニクスソリューションズ・カンパニーとしてFAシステム、ビル設備、インフラ、情通・デバイスの4事業を柱に、日本に加え中国、東南アジア、インドにも展開している。

 カナデン国際貿易(上海)は上海のほかに天津、深圳にも拠点を構えており、香港のカナデン(香港)とも連携しながら、FA製品や半導体などのデバイス品を手がけている。

 カナデン国際貿易(上海)の甲斐繁樹総経理は「2025年度は経常利益、純利益ともに計画値を上回った」と述べた。

 26年度については①地政学リスクを考慮し中国内サプライチェーンを通じた地産地消のビジネス拡大②中国政府が新5カ年計画で促進する科学技術・イノベーションに追随したビジネス発掘③社内のデジタル変革(DX)――の三つの取り組みを掲げている。

 将来については中国で現地フィールドエンジニアを採用することにより、日系顧客企業の支援を強化していくとした。

 半導体などのデバイス品に関しては、中国メーカーを仕入れ先として開拓し、日系顧客企業が中国現地に置く開発センターに提案してきた。人工知能(AI)の利用を前提にしたカメラモジュール、無線モジュールを強化している。勢いあるロボット市場やデータセンター(DC)向け機器で需要を見込んでいる。

 FA製品については、サーボ製品などに制御盤やモノのインターネット(IoT)製品を組み合わせたソリューションを拡大している。中国に進出している日系の食品、飲料、衣料業界などへ、エネルギー監視、生産ロス監視といった用途での提案を広げている。中国から東南アジアのタイ、ベトナムへの工場の進出も支援していく。

 中国当局の政策面は、希土類(レアアース)規制による日本製部品への影響を注視している。 顧客企業の取引は中国国内、欧州向けが多いため、米国当局の関税政策による影響は小さいとしている。

 甲斐氏は「中華系メーカーの仕入れ先比率を高めたい。カメラ、無線に加えパワー半導体も複数部品を組み合わせたモジュールが登場し、技術力ある製品が増えている」と述べる。