2026.04.30 NECPC、初めてAIとPC技術動向のイベント開催 PCを思考するパートナーへ

展示エリアの様子

基調講演の様子基調講演の様子

講演した檜山社長講演した檜山社長

 NECパーソナルコンピュータ(PC)は、AI(人工知能)技術とビジネス活用の最新動向を紹介するイベント「NECパーソナルコンピュータ AI×PC DAY 2026」を虎ノ門ヒルズフォーラム(東京都港区)で初めて開催した。同社は生成AIの普及拡大で、PC提供で培った設計思想や国産品質を強みに、NPU搭載AI PC「Copilot+ PC」のラインアップを拡充。PCを「思考するパートナー」へと進化させることを目指す。

 イベントの冒頭、NECPCの執行役員コマーシャル営業推進本部の飯田陽一郎本部長は「AIやPCなどの技術はまだまだ発展途上。この技術を発展させるために、今回展示しているソリューションパートナーや参加している皆で、新しいアイデアやコラボを作って発展を後押しし、業界を盛り上げていきたい」と述べた。

 基調講演では、NECPCの檜山太郎社長や俳優のいとうまいこさんが登壇。檜山社長は「PC to Computing ~AIとデバイスの未来~」をテーマに講演し、PCの役割が30~40年にわたる道具としての歴史から、別のコンピューティングに変わると予想した。

 市場動向では、AI関連投資が2030年に向けて2~3倍に拡大すると予測。檜山社長は「AIを活用するためのデバイスが求められるようになり、ビジネスサーズユージュアル(BAU)のプラットフォームをAIに変更して活用するかがハードウエアメーカーとしては重要」と述べた。

 AI市場はデータセンター(DC)を中心とした機械学習と、推論の二つに分けられていると説明。投資の約75%が、「学習」から、デバイス側での「推論」へとシフトしていくとの見通しを示した。

 同社ではローカルAIに関する取り組みとして、日本語特化型汎用モデルや特定タスク特化モデル、PC不具合の相談ができる「AI Plus Biz」、個人情報の匿名化などを進める。今後は、プリインストールやハードウエアの最適化、使用意図の図解、故障診断や予兆検知などの施策を推進する方針を示した。

 AIの進化に向けては、国内開発とAI専門家でAIインフラの普及を推進する。ハードウエア視点としては、AIPCのラインアップの拡充やモバイルAIPCの強化、高性能GPU搭載モデルの投入を検討。ユースケース視点では、自社開発でのローカルAI活用とAIソリューションパートナーとの共創を上げた。檜山社長は「メーカーとして、今後も安心安全に寄り添って挑戦に対して、製品通じて伴走していく」と述べた。

 いとうさんは「創造性×AI×生産性 テクノロジーで再定義する未来の働き方」をテーマに講演。「時間がかかることはAIに任せ、自分たちができる価値を発揮していくことが重要」と持論を展開した。

 展示エリアでは、世界最長約20.1時間のバッテリー持ちを実現した同社AI PC「LAVIEUltraLite タイプVY」や、PC操作の困りごとをAIチャットで解決できる「AI Plus Biz」や個人情報匿名化技術「PS Info Shield」といったソリューションなどを紹介した。