2026.07.22 CTC、スマート農業を共同研究 吉野家ファームの水田50haで コメ栽培支援AI開発へ
伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)と吉野家ホールディングス傘下で農業事業を手掛ける吉野家ファーム福島は22日、スマート農業技術を活用する共同研究「Smart Nexus Agri Project」を始めたと発表した。水稲栽培に伴う情報共有の効率化や作業負荷の軽減、収量向上を検証する。研究期間は2026年4月から27年3月まで。
吉野家ファーム福島が福島県白河市表郷地区に保有する233枚、計約50haの水田を実証フィールドとする。品種は「コシヒカリ」で、26年9月末の収穫を予定する。

CTCは、栽培記録を管理するクラウドサービスや水位・水温センサー、自動給水ゲートなどの選定、調達、環境整備を担う。クラウド上で生育状況や水田の情報、作業記録を共有して可視化するほか、センサーや自動給水ゲートを使った作業の遠隔化による省人化を検証する。実証試験の設計やデータ分析にも取り組む。
農業現場では経営規模の拡大が進む一方、農業従事者の高齢化や担い手不足、耕作放棄地の増加が課題となっている。スマート農業への期待は高いが、多様なツールやサービスを比較、検証する時間と人員を確保しにくく、技術の普及や人材育成が遅れている。
吉野家ファーム福島は、吉野家ホールディングスと地元農家の共同出資で2013年10月に設立した農地所有適格法人。グループ各社が使用する農作物の安定調達と日本の農業の活性化に向け、「IT×農業」を掲げて作業の効率化や省力化を進めている。
両社は実用的なスマート農業技術の導入方法を検証し、省力化と生産性向上の両立を目指す。研究成果を基にコメの栽培を支援するAIエージェントの開発も進め、新たな農業モデルの構築につなげる。








