2026.07.27 【半導体総合/エレクトロニクス商社特集】安川電機・小宮路修 半導体営業統括部長 ロボット、モーターで半導体製造支援 顧客目線で提案力を強化
安川電機は、半導体製造を支えるソリューション事業を強化している。中核を担うのは、半導体製造装置向けのサーボモーター、ウエハー搬送を担うクリーンロボットや真空ロボット、真空ポンプ向けのインバーターだ。半導体市場の拡大を追い風に、主力製品を軸に半導体事業の一段の成長を目指す。半導体事業は売上高全体の約10%を占める主力事業で、半導体製造装置の発展に貢献してきた。
24時間365日稼働する半導体工場では、装置を安定して動かし続ける高い信頼性が欠かせない。同社はこうしたニーズに応え、半導体生産を支えてきた。本来は上位コンピューターが担う制御の一部をサーボモーター側で実現するなど、独自の付加価値も提供する。
特に重視するのが顧客との対話だ。顧客が競争力を高めるために何を求めているのかを把握し、既存製品のラインアップを活用しながら個別のニーズに応じた提案やカスタマイズを行う。
世界規模で拡大する半導体需要を見据え、日本を基盤としながら、グローバルでの開発・生産能力を増強。顧客に近い場所で必要な製品を開発・供給する体制を構築し、地産地消を進めたい考えだ。
世界市場の開拓にも力を入れる。米国を中心にAI(人工知能)半導体が進化しており、そのAI向けを中心に需要が拡大する先端パッケージングやチップ積層技術分野で事業機会を拡大することを狙う。台湾や韓国でも、半導体の量産化を支える技術や製品を積極的に提案している。中国では半導体製造装置の国産化の動きが広がる中、現地メーカーへの提案も進めている。
成長の鍵を握るのが、生産現場の自動化を支援するソリューションコンセプト「i³-Mechatronics(アイキューブメカトロニクス)」だ。同コンセプトに基づき同社は、モーターやロボットから取得したデータを活用し、設備の状態分析や保守の高度化を支援。半導体産業の生産性向上も後押ししている。
理事で営業本部半導体営業統括部長の小宮路修氏は、「半導体の需要がなくなることはない。それに追随しながら、モーターやロボット、それらをつかさどるシステムを顧客とともに開発することで、事業を拡大し成長していくことができる」と強調する。









