2026.08.03 三洋化成「ケシュナール」初採用 Kia「EV3」のトランクライナーに 海洋プラスチック再利用を支援
リサイクル樹脂用消臭剤「ケシュナールRP-11D」が採用されたトランクライナー
三洋化成工業は3日、リサイクル樹脂用消臭剤「ケシュナールRP-11D」が、電気自動車「EV3」向けアクセサリーのトランクライナーに採用されたと発表した。Hyundai Motor GroupのKia Corporationと環境保護団体The Ocean Cleanupが連携して進める海洋プラスチック再利用プロジェクトの一環。同シリーズとして初めての採用となる。
対象製品は、Kiaの「EV3」向けアクセサリーとして、アフターパーツで提供するトランクライナー。The Ocean Cleanupが海洋ごみ集積域から回収したプラスチックを原料に活用する。
消臭剤「ケシュナール」は、三洋化成工業が強みとする界面制御技術を活用した樹脂練り込み型消臭剤。成形品の機械的物性に影響を与えず、揮発性有機化合物(VOC)など複数の臭気成分による複雑なにおいの発生を抑えられる。
採用されたRP-11Dは、リサイクル樹脂から発生する臭気の低減を得意とするグレード。海洋プラスチックだけでなく、さまざまなリサイクルポリオレフィン樹脂に適用できる。今回は材料の機能向上を通じ、海洋プラスチックの実用化を支援する。
海洋プラスチックは、長期間にわたり外部環境にさらされることや再生過程の影響で、不純物の混在や多様な臭気成分の発生といった品質上の課題を抱える。複数の臭気成分が複雑に混在するため、十分な臭気低減が難しく、最終製品の価値低下につながる恐れがある。
こうした課題への対応が求められる中、RP-11Dは海洋プラスチック由来材料の臭気を低減し、材料品質を高める技術として評価された。同アクセサリーは2026年後半から、EU域内の一部市場で順次展開する予定。








