2026.09.02 NECと三菱重工、防衛分野で提携 作戦計画・指揮統制などで連携 データ・AI主権の確立目指す

握手するNECの永野博之執行役Corporate EVP兼COO(左)と三菱重工業の江口雅之常務執行役員防衛・宇宙セグメント長(右)

 NECと三菱重工業は2日、防衛分野での戦略的提携に向けた覚書を締結したと発表した。作戦計画・指揮統制や無人アセットなどの領域で連携を強化し、日本の防衛産業基盤の強化とデータ・AI(人工知能)主権の確立を目指す。

 日本を取り巻く安全保障環境が大きく変化する中、防衛省・自衛隊は防衛力の強化と変革を進めている。防衛産業を担う企業には、無人アセットやAIなどを使った新たな戦い方への対応に加え、防衛装備品の能力向上を速める取り組みが求められている。データやAIの主権性と信頼性を確保し、安全保障を支える役割も重要になっている。

 防衛装備品とクラウドを一体的に運用する動きや、AI技術の活用が進んでいることを踏まえ、両社の先進技術と知見を融合する。新たな指揮統制システムの構築を進めるとともに、主権性と信頼性の高い製品やサービスの提供につなげる。

 NECの森田隆之社長兼CEOは、今回の提携について「日本の技術と知見を結集した真に主権的で信頼性の高い防衛システムを実現するための重要な一歩」とコメントした。先端技術の不可欠性確保と、各分野で蓄積した専門知識の活用を通じて防衛力の強化に貢献する。

 三菱重工の伊藤栄作社長CEOは「両社の先進技術と知見を融合し、技術的優位性を最大限に生かす」と述べた。社会の安全・安心を支える責任を果たし、安全保障基盤の持続的な発展を目指す。