2026.09.14 【INTERMEASURE2026特集】チノー 極低温から超高温まで対応 高度な計測技術を訴求

高放射率平面黒体炉「IR-R41」

 チノーは、-269℃の極低温から3500℃の超高温まで対応する温度計測・制御・監視技術の強みを発揮し、今回の出展で幅広い温度領域をカバーする技術力をアピールする。

 目玉の一つが、高放射率平面黒体炉「IR-R41」だ。温度計の精度を確認する校正用途向けの製品で、サーモグラフィーや放射温度計の校正・目盛り付けなどにも生かせる。低温域の校正用黒体炉では放射率を理想値の「1」に近づけることが難しいとされる中、同製品は放射率「0.995」を実現した。外部からの放射の影響を抑え、高精度な温度基準を提供する。校正温度範囲は-15℃から+120℃。この温度帯で放射率0.995以上を達成する製品は少なく、業界トップクラスの性能を誇るという。

 2026年度内に発売予定の「高速高機能熱画像計測装置CPA-H」も見どころだ。瞬時に温度をキャッチし、窓越しの温度も測定できるサーモグラフィーだ。一般的な熱画像では測ることができない炎やアーク放電、誘導加熱など瞬間的な温度計測が可能。測定波長を短くすることで、ガラス越しに温度を測っても、ガラスの表面温度を写さずに奥に置いてある物の温度を測ることができる。今回、点ではなく面で熱分布を測ることができる素体の開発に成功した。用途やニーズは展示会などで探る予定。

 最大500点の計測データを一括管理できる記録装置「パネルレコーダFP」も見どころ。「データロガーFE」シリーズなどにセンサーを接続して計測し、イーサネット経由でFPへ転送し、データのグラフ化を行うことが特長。同装置の展開を通じ、医薬品や食品など多様な工場の安定稼働を支えたい考えだ。

 ブースでは、専門用語を分かりやすく解説するセミナーも開く。センサーの測定値のずれを確認する「校正」や、測定条件によって結果が変動する度合いを示す「不確かさ」などを取り上げる。