2020.08.31 【ソリューションプロバイダ特集】アイ・エス・ビー 若尾逸雄社長
グループ化で積極的に事業拡大
新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、景気動向は不透明だが、情報サービス産業は堅調に推移している。
当社の20年度上期業績(1-6月)は、案件が下期にずれ込むものもあったが、総じて好調に推移し、売上高で前年同期比約10%増、営業利益で同50%増の実績を上げることができた。
ここ数年、力を入れてきたグループ経営の成果が出て、子会社8社を含め全社の業績が好調に推移するとともに、グループ間連携による収益性の改善なども進んだ。
セグメント別では、情報サービス事業分野は、「組込み」が車載や医療、デバイス関連業務の受注が堅調に推移、「業務システム」は感染症の影響により、放送系業務などで受注が減少したものの、業務効率化のシステム開発投資が増加、「金融」は証券系のシステム開発業務などが堅調だった。また、「フィールドサービス」は、クラウド系の業務は減少したが、サーバー・ネットワークの構築業務が拡大した。
セキュリティシステム事業は、大型案件や既存セキュリティシステムのリニューアルを中心に受注が好調に推移するとともに、サーマルカメラ、勤怠管理システムの売上げも伸長した。
また、プロダクション事業の強化を図るため、自社ブランドの育成、グループ連携強化による事業拡大も積極的に図っている。セキュリティ関連製品が強いアート社、業務系システム開発、ネットワーク・サーバー構築のテイクス社が業績に大きく貢献している。
現在、「プロダクト事業の展開と拡大」「高付加価値業務へのシフト」「コスト競争力強化」「グループ経営戦略強化」を掲げた20年度を最終年度とする中期経営計画2020を推進している。上期の従来計画を上回った分を、通期見通しに上乗せした修正計画を公表した。確実に計画を達成すべく取り組んでいきたい。
今年、創立50周年の節目の年を迎えた。現中計の最終年度を次の50年への橋渡しの期間の仕上げとして、「次世代」の創生を強く意識して臨んでいる。