2020.09.04 【石油暖房機特集】コロナ石油FH「WZ/VXシリーズ」
VXシリーズ
点火時間55秒を実現
コロナは、石油ファンヒーターの20年度モデル「WZ/VXシリーズ」で、同社史上最速の点火時間を実現した3.6kWタイプを含む7シリーズ15機種を発売した。素早い点火と暖房能力に加え、デザイン性も追求した新製品で、冬期の暖房需要獲得を目指していく。
同社はWZシリーズを最上位機と位置付け、ボリュームゾーンに向けた機種や小型タイプまで、専業メーカーとして幅広くラインアップしている。自己燃焼熱を利用(ヒートバックシステム)して灯油をガス化する独自のバーナーにより、燃焼時の消費電力が少ないことが特徴だ。
20年度モデルでは、WZ/VXシリーズの3.6kWタイプ(木造10畳まで)で、低消費電力という特徴はそのままにバーナーを最適化。それにより、通常点火時間を従来の約75秒から約55秒に短縮し、点火までにかかる消費電力量を約30%低減した。55秒という点火時間は、同社の石油ファンヒーターの中で最速となり、素早く暖まりたい時などに効果的だ。
WZシリーズは、同社製品の中で最も消臭性能が高い。消火時、できるだけ火力を下げて最適制御を行い、臭気を低減させる「クリーン消火」や、ノズル先端に残った灯油も吸引し、臭いの元となる灯油を残さない「ニオイカットメカ」を搭載。わずかに残った未燃ガスを大幅に浄化する「においとり触媒」のほか、「光触媒除菌・脱臭フィルター」も備える。
臭いだけでなく、快適性にも優れ、上下2枚のビッグルーバーがそれぞれ火力に応じて動き、温度ムラの少ない温風を届ける。足元の温度上昇スピードを高めるとともに、足元と肩口の温度差を減らすなど、高い暖房能力を生かした快適性も特徴だ。
WZシリーズに次ぐ高級機として提案するVXシリーズは、暮らしに溶け込むシンプルなデザインにリニューアルした。消臭シャッターが運転停止時に閉じるため、温風吹き出し口のグリルが隠れ、デザインに統一感が生まれる。
装飾的な要素を抑えたマットな質感に加え、操作部や表示部を含めモノトーンにそろえたシンプルなデザインに変更。住空間の多彩なインテリアに調和する。カラーもグレーとホワイト、木造17畳以上に対応する大型タイプでは、パールホワイトをラインアップする。
WZシリーズは木造10畳から15畳タイプまで3機種をそろえ、価格は税別5万4800円から7万1800円。VXシリーズは10畳から19畳まで5機種をそろえ、税別4万7800円から8万4800円となる。