2020.09.07 空気清浄機/除湿機特集健康・快適ニーズに応える
パナソニック独自のハイブリッド方式採用のコンパクト設計衣類乾燥除湿機F-YHTX90
新型コロナウイルス感染症の拡大は、室内の空気質に対する関心を従来以上に高め、空気清浄機や加湿器など関連する商品が売れた。日本電機工業会(JEMA)のまとめでは、空気清浄機の7月単月の出荷台数は前年同月比と比べ倍増、4-7月累計でも前年同期比1.6倍弱(いずれも台数ベース)となっている。
加湿器も商戦のピークを過ぎ、出荷台数そのものは少なくないものの、伸び率では4-7月累計で5倍強の高い伸びとなっており、除湿機も2桁伸長で推移し、空気質関連の商材はいずれも需要が大きく伸びている。
新型コロナで在宅時間が増えたことから、室内の快適・清潔への関心はいやが上にも高まり、この傾向は今後も続くとみられる。
特に空気清浄機はこれから冬場に向け、加湿機能搭載の付加価値タイプの新製品戦略が活発となる。健康・快適ニーズに応える商材が各社から提案され、旺盛な需要が見込めそうだ。
衣類乾燥除湿機も秋雨シーズンに向けた重要な商材の一つだ。梅雨時にとどまらず、部屋干し衣類の速乾ニーズは年中あり、各社は通年商品として提案に力を入れている。
加湿器も冬場に向けて、風邪対策に効果的な商品として、より注目を集めることになる。空気質に関わる商材は、上期の好調が引き続き下期にも持続しそうで、販売店の重点商品になりそうだ。
パナソニックの主力製品 「F-YHTX90」
パナソニックは、空気清浄機や次亜塩素酸 空間除菌脱臭機「ジアイーノ」、衣類乾燥除湿機、加湿器など幅広い空質商品を取りそろえ、健康・快適ニーズに応えている。
同社では今年、衣類乾燥除湿機の商品戦略を強化し、ユーザーの部屋干しの困りごとに応えた。
今期、同社は独自のハイブリッド方式による衣類乾燥除湿機として、新たにコンパクト設計のF-YHTX90を5月下旬から発売。販売計画を2桁上回る好調を維持、多くのユーザーから支持された。
ハイブリッド方式衣類乾燥除湿機、臭い抑えて清潔に乾かす
F-YHTX90は、新たなハイブリッド構成によりコンパクト設計を実現し、本体高さを約33.5センチメートルに抑えることで洗濯物の真下にも設置でき、スピーディに乾燥させることができる。
最大除湿能力は7.8、8.5リットル/日(50、60ヘルツ)、定格除湿能力は6.0、6.5リットル/日(同)となっている。
また、「ナノイーX」搭載で部屋干し臭のもとになる菌を除菌し、部屋干し臭をパワフルに抑え、肌に触れる衣類を清潔に乾かすことができる。約4割の人が衣類の部屋干し臭に悩む現状にもしっかり応えている。
衣類乾燥をしていないときもナノイーXを活用して、部屋や衣類、寝具をケアできる「部屋ケア」「衣類ケア」「寝具ケア」の3モードも搭載しており、幅広い利用が可能だ。
同社ではこのほかハイブリッド式の除湿機として、F-YHTX120/同200もそろえており、幅広いラインアップで多様な顧客ニーズに応え、年間を通して衣類除湿乾燥機の普及拡大に力を入れる。
同社独自のハイブリッド方式は、梅雨や夏に強力に除湿できるコンプレッサ方式と、秋や冬に強力に除湿できるデシカント方式の二つの除湿方式を一台に融合。気温に左右されず、年中効率良く衣類乾燥できる方式だ。
コンパクト設計のF-YHTX90は、置き場所がなくて除湿機を購入しないという消費者に対しても、しっかり訴求できる特徴があり、店頭や同社サイトで、コンパクト性を積極的に訴求していく。
加湿器ではDCモーターを搭載。小さなファンでも高速回転で多くの風量を生み出し、しっかり加湿と省エネを両立できるFE-KFT07/同05をはじめ、ナノイー搭載タイプFE-KXT07・FE-KXT05などをそろえる。
菌が飛散しない微細な粒子で清潔に、かつ吹き出し口が熱くならない「気化式」を採用しており、小さな子どもがいる家庭でも安心して使える。
ナノイー搭載タイプは、肌の水分量、潤いスピードがアップするほか、「フィルター清潔モード」で加湿フィルタを清潔に保てる。
このほか、新型コロナで空間への清潔意識が高まる中、ジアイーノも引き続き提案を強める。2月以降は注文したユーザーから優先的に商品供給していたが、増産対応を図り、10月から販売を再開する予定だ。