20年8月の電機業界の倒産件数は19件（前年同月17件）で、2カ月連続で前年同月を上回った。負債総額は55億1600万円（前年同月比173.6％増、35億円増）で、4カ月ぶりに前年同月を上回った。民間調査会社の東京商工リサーチの調べで明らかになった。

　負債10億円以上の倒産が2件（前年同月ゼロ）発生し、全体の負債総額を押し上げた。平均負債額は2億9000万円（前年同月比145.7％増）で、4カ月ぶりに前年同月を上回った。

　負債額別では、負債1億円未満が15件で約8割を占めた。原因別では販売不振が16件で8割を占めた。業態別では製造が6件、販売は卸売が8件、小売が5件だった。

　従業員数別では5人未満が13件で約7割を占めた。そのほか、5人以上10人未満が4件、10人以上20人未満と50人以上200人未満が各1件。