2020.09.30 【電波新聞70周年特集】情報通信ネットワーク産業協会・古田英範会長垣根越えた産業界全体の探求を
古田 会長
新型コロナウイルス感染症のパンデミックは、世界経済や社会に大きな影響を与えています。紙面を拝借いたしましてお亡くなりになられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、罹患された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。
さて、このたび電波新聞社が創立70周年を迎えられましたことを心からお喜び申し上げます。当会は1948年に設立、貴紙とほぼ同じ歴史を歩んでまいりました。業界の総合紙として果たされた貴紙の大きな貢献、電気・電子産業界の発展はもとより、私ども情報通信産業界をけん引いただきましたことにあらためて感謝と敬意を表する次第であります。
新型コロナウイルス感染症と向き合う今日において、テレワークやビデオ会議の利用が急速に広がっています。また、電子決裁を含む業務のペーパーレス化に加え、遠隔授業、オンライン診療や行政分野のデジタル化等々、様々な技術やサービスの導入と利用の拡大により、今後も社会の変革のさらなる加速化が期待されています。
5G・AI・ビッグデータなどに代表される新たな価値創造を可能とする技術は、今後も発展を続け、生産性の向上や多様な労働力の活用を推進し、ポスト・コロナと言われる時代においても、レジリエンスの高い社会基盤を実現するものと確信しています。
こうした社会基盤の上で、多くの課題を解決し持続可能な社会を目指すためには、異なる産業間の融合・連携が必要となります。当会ではほかの業界団体との連携を深め、社会全体のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進し、各企業がより活発に活躍できる環境を整備する努力を続けてまいります。
貴紙におかれましてはわが国の産業界をリードするメディアとして、垣根を越えた産業界全体を広く・深く探求されるご活躍にますます期待いたしますとともに、日本経済の持続的な成長と多様化する社会生活の安全性や利便性の向上への大きな貢献、永続的な社業のご繁栄を祈念申し上げます。
このたびの創立70周年、誠におめでとうございます。