2020.09.30 【電波新聞70周年特集】日本コンピュータシステム販売店協会・林宗治会長パソコン産業の黎明期から貢献

林 会長

 電波新聞創刊70周年を心よりお祝い申し上げます。創刊の1950年は日本の電子産業が勃興し始めた時期でした。

 創刊5年後の55年には電子産業を支える技術者育成を目的に月刊「ラジオの製作」を、パソコン登場期の77年には月刊「マイコン」を、82年には小中学生向けの「マイコンBASICマガジン」を創刊。私も小学生のころ掲載プログラムを入力していました。IT技術者の多くがお世話になったはずです。

 ソフトウエアでも、スタートアップ企業の発掘や支援。許諾に基づき業務用ゲームを移植したソフト開発。さらに全国支局を活用したソフト流通網の先駆けとしてパソコン産業の黎明(れいめい)期から貢献されています。

 日本コンピュータシステム販売店協会(JCSSA)は、91年12月に創立。発起人は藤原睦朗上新電機常務、鈴木健夫ラオックス常務、林勝ソフトクリエイト社長、岸実オムロン・マイコンシステムズ社長(いずれも当時)の4人。多くのパソコン専門店が正会員、ハード・ソフトメーカーは賛助会員として参加され協会が誕生しました。96年に法人向けOA・パソコン販売店の社団法人JCSSAを設立、中堅・中小企業のIT化に貢献する一般社団法人に飛躍し、2020年8月現在の会員は273社。電波新聞社には設立以来、協会活動に絶大な支援を賜っております。

 今年度の活動方針は「ITで日本を元気にしよう」で、新しい働き方推進に注力します。

 ①会員とベンダーの連携を推進し会員企業の業績向上を支援②情報を素早く集めて発信する活動に転換③新しい働き方の業界水準を作り新市場創造④会員相互連携をWeb交流等で活性化--にのっとり新たな取り組みを推進してまいります。

 当会の役割と期待は高まっています。産業発展を共に担ってきた電波新聞社のさらなる活躍を祈念し、お祝いの言葉といたします。