2020.09.30 【電波新聞70周年特集】情報サービス産業協会・原孝会長IT関連の報道ますます重要に

原 会長

 貴社創立70周年に当たり、心よりお祝いを申し上げます。

 今から70年前と言えば、世界初の商用電子計算機「UNIVAC Ⅰ」が完成した時期に当たります。貴社が、コンピュータが初めて産業として立ち上がった黎明期から今日に至るまでの変遷とともに歩み、貴紙の刊行を継続してこられたご功績、ご貢献に対し深甚の敬意を表する次第です。

 その後、情報技術の急激な発展に伴いソフトウエア、サービスは産業として分化していくこととなりました。1970年には日本情報センター協会およびソフトウェア産業振興協会が設立され、84年には2団体が合併し情報サービス産業協会となりました。情報サービス産業は次々と登場するイノベーションを積極的に取り込み、経済や社会の仕組み、人々の生活を大きく変える原動力の役割を果たしてきました。

 今日、情報サービス産業は売上高24兆円、従業員数108万人と他の基幹産業と肩を並べる規模になり、その重要性ひいては産業としての存在感は飛躍的に高まっております。

 そして今、デジタルトランスフォーメーション(DX)が急速に進みつつあります。世界ではSDGs推進の「行動の10年」が始まり、わが国ではSociety5・0を目指す政策が打ち出され、新型コロナウイルス感染拡大により社会の在り方や人々の働き方が激変しています。このような状況において、最新のITを駆使し社会課題解決に向けて新しい価値を創造するDXの重要性は極めて大きなものがあります。

 当協会はDXの担い手として社会に貢献するため、未来志向で、技術、経営とりわけ人材の革新に最大限の努力をしてまいる所存ですので、貴紙ならびに関係各位、貴紙読者の皆さまのご理解ご支援をお願いする次第です。

 DXの進展とともに、ITに係る国内外の情報をタイムリーに報道する貴紙の使命もますます大きなものとなっております。貴紙の一層のご発展をお祈り申し上げます。