2020.09.30 【電波新聞70周年特集】衛星放送協会・小野直路会長海外支局などを通して情報発信

小野 会長

 このたびは、創立70周年をお迎えになられましたこと、謹んでお祝い申し上げます。

 1950年といえば電波法とともに民間放送に門戸が開かれた放送法が公布施行され、初めて民間のラジオ局に予備免許が交付された年でもあります。貴社は放送界の黎明期にスタートされ、以後70年にわたり、放送と最新エレクトロニクス情報を発信し、放送文化の発展に寄与してこられました。ご功績に心より敬意を表します。

 この70年、テレビの歴史は、昭和にモノクロからカラーになり、平成にはアナログからデジタル化によって本格的な多チャンネル時代を迎えました。さらに、画面は4:3からワイドな16:9へと広がり、収録機器はテープからVTR、HDDへと飛躍的に進化を遂げました。

 令和の時代に入り、放送が4K・8Kの超高精細な領域へと移る中、BS、CSの有料・多チャンネル放送では、様々な分野で専門チャンネルならではの強みを生かしたオリジナルコンテンツを視聴者にお届けしてきました。加えて昨今は、動画配信事業者にコンテンツを提供する番組供給事業者としても、存在感を示しています。

 放送技術と機器の目覚ましい発展は、コンテンツの表現領域を大幅に広げてきました。クリエーターたちは最新技術を駆使して斬新な番組を制作し、視聴者の期待に応えてまいりました。

 貴社は、電波新聞を通じて日本の最新テクノロジーをいち早く紹介してきただけでなく、海外支局などのネットワークを通して、最新情報やビジネストレンドを日本に紹介し、世界の架け橋となって日本の放送界の発展に寄与してこられました。

 新型コロナウイルス感染症を乗り越えていくためにも、国内外における関連業界の最新動向をタイムリーに伝えていただく貴社の役割は、なお一層重要になるものと考えております。ますますのご発展を遂げられますことを祈念して、お祝いの言葉といたします。