2020.09.30 【電波新聞70周年特集】マイクロマシンセンター・山中康司理事長MEMSの存在感高める協力を
山中 理事長
電波新聞社の創立70周年を、心よりお慶び申し上げます。
私どもマイクロマシンセンターも1992年創立で近く30周年を迎えます。
当センターは通商産業省のいわゆる大プロである「マイクロマシン技術研究開発プロジェクト」を推進するために、機械・電機業界の期待を受けて創立されました。10年間の成果は多岐にわたりましたが、技術進展の方向は機械と電機/電子の融合に移り、プロジェクトの成果もMEMS(マイクロエレクトロメカニカルシステムズ)の分野に生かされていきました。2000年代はMEMS自体の研究開発に注力し、10年代からはMEMSセンサーがネットワークに組み込まれ、IoTシステムの重要な要素となり、当センターもSociety5.0の実現につながる様々な研究開発を実施するに至ります。
当センターは毎年展示会を主催し、現在は「MEMSセンシング&ネットワークシステム展」と称し、展示会に併せて電波新聞社には毎回MEMSの特集を組んでいただいております。日本のMEMS産業は世界の約2割のシェアを有しているとされますが、我が国がSociety5.0で世界をけん引していくために電波新聞社のご協力を得つつ、我が国MEMS産業のプレゼンスを高めるべく努めてまいります。
電波新聞社が70年という長い経験を基に、引き続き電機業界の発展のために寄与されますことを祈念いたします。