2020.10.20 CEATECアワード2020総務大臣賞にスパコン「富岳」(富士通/理化学研究所)

 国内最大となるCPS/IoT総合展「CEATEC 2020 オンライン」の開幕に先立ち、CEATEC実施協議会は19日、「CEATECアワード2020」受賞企業・団体を発表した。

 事前に応募のあった出展品、案件について、審査委員会が学術的・技術的視点、また市場性や将来性などの視点からイノベーション性が高く、優れていると評価できるものを選考、表彰する同賞。今年の応募は62件。新型コロナウイルス感染症拡大を受けてCEATECのコンセプトを「ニューノーマル」としたことから、ポストコロナ時代を意識した案件が多かった。

 総務大臣賞は、富士通と理化学研究所が共同開発したスーパーコンピュータ「富岳」が受賞した。世界最高の性能と電力効率に加え、使うためのコンピューティングを両立させている点が高く評価された。コロナ禍の中、飛沫(ひまつ)拡散のシミュレーションなどで、その威力を発揮したことも認められた。

 経済産業大臣賞は、東芝の「マイクロRNA検出技術」が受賞。細胞が分泌するマイクロRNAの血中濃度を測定し、がんの早期発見を可能にする技術だ。

 部門賞として①ニューノーマル ソリューションズ②ニューノーマル社会を支える要素技術・デバイス③ニューノーマル時代のデジタルまちづくり④オープンの各部門で、それぞれグランプリ、準グランプリが発表された(表参照)。