2020.10.20 VRで保守点検作業を遠隔支援ポケット・クエリーズが製造やプラント向け

iVoRi遠隔現場支援

 ポケット・クエリーズは、「ゲームのちからを実用ソリューションに転用」を事業理念に据える。VR(仮想現実)を活用して、製造や建設、プラントの保守点検の分野で遠隔から現場を支援するソリューション「iVoRi」を出品する。

 リコーの360度カメラ「シータ」で撮影した画像を基に現場をVR空間で再現。画像はPCやクラウドサーバーに保管し、それを基に工場や倉庫など作業工程の学習やベテラン作業者の技術指導用の研修コンテンツを作成できる。

 ヘッドマウントディスプレイを装着し、VR上でリモコンのトリガーを引いてレーザービームを射出する操作により、作業指示などのコメントを挿入できる。作成した研修コンテンツはタブレット端末から入室できる。

 遠隔からの現場支援にも活用可能。現場をシータで15秒に1回撮影して、リアルタイムで遠隔地に配信。VR上に参加者のアバターが表示され、最大10人が同時に入室して現場作業者と遠隔支援者がコミュニケーションできる。

 新型コロナの影響が続く中、遠隔からのトラブルシューティングに活用されたり、実地の集合研修の代わりに使用されている。

 同社では、「ニューノーマルで遠隔現場支援のニーズが高まっている」としている。