2020.10.29 「Japan IT Week秋」など3分野幕張メッセで展示会開幕

Japan IT Week秋は多くの来場でにぎわった

通信・放送Weekの会場通信・放送Weekの会場

 ITや通信・放送などが一堂に会する展示会(主催=リード エグジビション ジャパン)が28日、幕張メッセ(千葉市美浜区)で開幕した。3分野の展示会が併設され、約1500社が出展している。コロナ下での開催とあってマスク着用、検温、消毒などの感染対策を実施。初日から多くの来場者でにぎわいを見せている。会期は30日まで。

 始まったのは国内最大規模のIT展示会「Japan IT Week秋」、通信と放送の展示会「通信・放送Week」、「AI・人工知能EXPO」。

 今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で春先から夏にかけての展示会は軒並み中止・延期となった。主催のリードは9月以降、会場を使った展示会を再開しており、今回の展示会も春と夏に開催していたものを集約。幕張メッセの全ホールを使い展開している。

 「Japan IT Week秋」はクラウドやセキュリティ、セールス自動化、ソフト開発や運用、5GとIoTなど、11展示会を併設し約950社が出展。最新のデジタル技術を活用したデジタルトランスフォーメーション(DX、デジタル変革)を実現するソリューションをはじめ、コロナ禍での働き方改革、業務改善、マーケティング改革などのツールやサービスが訴求されている。

 出展各社の傾向を見ると、業務の効率化や自動化などを前面に出すところが目立っている。クラウド技術を活用してオフィスでの業務の省力化や自動化を提案しているほか、IoTなどを活用し製造や物流現場のDXを訴求する動きも。IoTの最新技術の展示も多く、明光電子はIoTのエッジ技術を軸にセンサー技術を紹介している。

 AI(人工知能)などを使った自動化への提案などにも関心が集まっていた。今年から日本でも商用サービスがスタートした5Gを活用したサービス提案も注目されている。

 昨年は夏に開催されていた「通信・放送Week」は、ITとの親和性の高さからIT Weekと同時開催になった。5G/IoT、光通信、4K8K映像技術、映像伝送など4展示会を併設し、最新の放送技術が披露されている。

 会場では、4K8K時代の撮影技術から伝送技術まで展示実演。ミハル通信は8KHEVCエンコーダや変調器を組み合わせた、世界最高水準の超低遅延を実現した8K映像伝送システムのデモ展示を行って注目されている。

 次世代の放送技術を支えるデバイスも提案されている。七星科学開発センターは、長距離通信を支える光デジタルリンクやメディアコンバータなどを出展。サトーパーツはつかみやすく外れにくいパワークリップを提案している。