2020.12.09 件数21.7%減、5カ月連続減少11月度の全国企業倒産
20年11月度の全国企業倒産(負債額1000万円以上)は、件数が569件(前年同月比21.7%減)、負債総額は1021億100万円(同16.6%減)だった。民間調査会社の東京商工リサーチの調べで明らかになった。
件数は、新型コロナ感染拡大に伴う政府・自治体、金融機関の資金繰り支援策が奏功し、7月から5カ月連続で前年同月を下回った。5カ月連続の減少は16年3-7月以来、4年4カ月ぶり。11月度では71年以降の50年間で、89年(514件)に次ぐ2番目の低水準となった。
負債総額は、4カ月連続で前年同月を下回った。11月度では71年以降で89年(813億1400万円)に次ぐ、5番目の低水準となった。負債10億円以上50億円未満が18件(前年同月15件)と増加したが、同50億円以上100億円未満はゼロ(同1件)、同100億円以上は1件(同2件)と、前年同月を下回った。また、同1億円未満は436件(構成比76.6%)で、小規模倒産を主体とした推移に大きな変化はなく、件数の減少が負債を引き下げた格好となった。
「新型コロナウイルス」関連倒産は、11月は89件(2月以降、累計697件)だった。
産業別では、05年4月以来、15年7カ月ぶりに全10産業が前年同月を下回った。