2021.01.12 設備保全統合管理システム導入日本IBMがサントリー工場に

 日本IBMは、今春に稼働予定のサントリー食品インターナショナルの新工場「サントリー天然水 北アルプス信濃の森工場」へ、設備保全統合管理システム「IBM Maximo」を導入する。設備保全領域のデジタルトランスフォーメーション(DX、デジタル変革)に共に取り組み、サントリー食品の北アルプス信濃の森工場が、最先端のスマートファクトリーとなるよう推進する。

 サントリー食品は「水と生きる」を「Promise/社会との約束」に掲げ、「自然環境の保全・再生」「環境負荷低減」に加え、次世代に向けた環境教育「水育」などを長年展開してきた。

 近年、健康志向や備蓄意識などの高まりによってミネラルウオーター市場は伸長しており、「サントリー天然水」のさらなる安定供給を図るため、第4の水源として北アルプス信濃の森工場を稼働させる。

 サントリー食品は、北アルプス信濃の森工場を他工場の先頭を行く最先端のスマートファクトリーと位置付け複数のソリューションを導入予定。設備保全管理についても効率的で質の高い業務を実現し、より高品質で高効率の製品製造につなげることを目指す。

 Maximoは、保全対象の選定や保全計画の策定、作業管理、購買管理、在庫管理といった設備保全管理業務に必要な機能を提供する統合パッケージ。また、設備保全に関するデータを蓄積できるため、DXを推進するための基盤になる。

 今回対象となる設備は、同工場の設備資産全て。これにより、設備、業務量、人員、スキルの見える化や、合理的かつ効率的な設備状況の監視ができるようになる。

 サントリー食品は同工場の設備保全業務を他工場へも展開することを想定しており、データとして蓄積された各工場の設備保全業務の知見を全社的に活用しながら、工場のDXを推進し、スマートファクトリーを展開していく。