2021.02.05 【抵抗器特集】KOA電流検出用低抵抗器、金属板タイプなど揃える

 KOAは、高い信頼性を必要とする自動車関連機器から、近年注目されるIoT関連機器、環境・省エネ関連機器、さらにはエアコンなどの白物家電まで、様々な用途に向けた各種抵抗器を提供している。

 同社の面実装型の電流検出用低抵抗器には、大電流が高精度に検出できる金属板タイプのシャント抵抗と、比較的小電流の検出用途で使用される厚膜タイプの低抵抗器がある。

 金属板タイプのTLRシリーズは、ノントリミング構造により寄生インダクタンスを抑え、波形歪の少ない高精度な電流検出が可能。定格アップ品を追加し小型化要求に応えている。

 樹脂モールド構造のSLPは、5025、6432ミリメートルサイズで10m-100mΩの幅広い抵抗値範囲をラインアップ。抵抗温度係数プラスマイナス50×10-6/Kで製品高さ0.635ミリメートルの低背化を実現し、10m-40mΩで最大定格電力2Wに対応している。

 同じくモールド品のSLN5は、高放熱構造により7Wに対応している。また、厚膜タイプでは、長辺電極構造により高い定格電力と耐ヒートサイクル性に優れるWK73S、WU73シリーズがあり、WK73S2B(1632)は1.5Wに対応している。

 高精度な電流検出には、アンプ回路のゲイン設定用抵抗器の精度も重要。RN73Rシリーズは動作使用温度、最高155度を実現した高精度の薄膜チップ抵抗器でセンシング回路に求められる高精度、高安定を実現している。主な仕様は、定格電力0.063-0.25W、抵抗値範囲10-1.5MΩ、抵抗値許容差最小プラスマイナス0.05%、抵抗温度係数最小5×10-6/Kの高精度を実現している。