2021.02.24 【複合機&プリンタソリューション特集】ブラザー販売他社ITシステムと連動の印刷ソリューション提案

カラーレーザー複合機・プリンタのMFC-L8610CDW

 ブラザー工業の国内販売子会社であるブラザー販売は21年度の販売戦略で、ウィズコロナ時代における新しいプリント需要が増えるとみて、幅広い業種向けITソリューション提案に注力していく。

 コロナ禍での20年度(1-9月)のレーザープリンタの販売は前年比約110%で推移。4月以降、テレワークの普及によりローエンドレーザー複合機・プリンタが量販店やECサイトで活発な動きを示す一方、オフィス向けハイエンドレーザー複合機・プリンタの需要は鈍化。ただ、10月以降、オフィス向け需要が回復し、12月までの販売は前年並みに推移したもよう。

 レーザー複合機・プリンタは全カテゴリが好調だが、特にモノクロよりカラー、複合機タイプが好調な動きを見せ、営業先への提案資料としても使えるカラー印刷機能のニーズが高まっている。

 現在の売れ筋は、インクジェット複合機・プリンタが「DCP-J988N」、モノクロレーザー複合機・プリンタが「DCP-L2550DW」、カラーレーザー複合機・プリンタが「MFC-L3770CDW」。

 DCP-J988Nは、1回のインク交換で1年以上使用できる大容量インクカートリッジのファーストタンクを持つ。ファクスなしモデル。

 DCP-L2550DWは、無線LAN対応でスマートなオフィス環境を実現した、ADF搭載のファクスなしモデルで、自動両面プリント対応で用紙を節約できる。

 MFC-L3770CDWは、無線LAN&自動両面プリント対応モデル。両面同時スキャンを実現し、スマートフォンのワイヤレス通信が可能。

 21年度も引き続き、新型コロナの影響で、サテライトオフィスや在宅勤務による印刷需要分散化、EC需要の加速化を見込む。さらに、文教のGIGAクール構想に伴う複合機・プリンタ需要の増加も見据える。

 商品企画1グループの伊藤拓也マネージャーは「BtoB需要の開拓に注力し、他社のITシステムと連動して出力できる印刷ソリューションを積極的に提案していく」と話す。ビジネス向け推奨機種は「MFC-L8610CDW」で、カラー/モノクロ約31枚/分の高速印刷を実現。

 26日には、オンラインイベント「ブラザーオンラインカンファレンス2021」を開催し、オンライン上でのマーケティング活動も強化している。

 今年1月から、三重県出身でドラマや映画、テレビ番組MCなど女優として幅広く活躍する水野美紀さんをブラザー販売のイメージキャラクタに起用。ビジネス現場のお困り事を解決する「ブラザーにしません課」の部長に任命して、新プロモーションを開始している。

 新WebCMでは、「その業務に、はかどる改革」がキーメッセージ。あらゆるビジネスの現場に製品やソリューションを届けることではかどるのが、ブラザーの「はかどる改革」となる。