2021.03.11 【ブルーレイレコーダ特集】製品群充実、高度な録画を楽しむ

 高精細4Kテレビの販売が堅調に推移している中、放送番組の多彩な録画ができるブルーレイディスクレコーダの製品群も充実してきている。テレビに録画機能が付くようになり番組録画などが身近になる中、メーカー各社は、より高度な録画が楽しめる専用のレコーダを訴求し放送やネット動画などの新しい楽しみ方を訴求しようとしている。

 国内のレコーダ市場は年間200万台で推移。一度レコーダを使った人は継続して使うケースが多く需要は底堅い。専用のレコーダの録画機能を伝えることで新規購入者を増やしていくことが不可欠で、メーカー各社は提案に力を入れている。

 現在、主要テレビメーカー各社からレコーダが発売されているが、チューナ数と記録できるハードディスク容量で製品群が構成されている。この数年は複数チューナを内蔵し、多チャンネル同時録画できる製品が主流だ。地上波だけでなく衛星放送も含め、2番組同時に録画しながらほかの番組を視聴できるトリプルチューナ内蔵モデルなどが人気。この一年は新4K衛星放送チューナを複数搭載し、新4K衛星放送の2番組同時録画ができる機種も出てきた。

 一般的なレコーダに加え、放送番組を丸ごと録画する全録モデルも注目されている。地上波や衛星放送などの番組を丸ごと録画するため「録画予約を忘れた」といったこともなく、いつもでも好きな番組が見られる。

 レコーダに録画した番組を外出先でも視聴できるようにもなってきた。スマートフォンやタブレットに番組録画を転送したり、ストリーミングで視聴したりできる。インターネットに接続すれば、お薦めめ番組や録画予約が多い番組ランキングなどが表示される機種もある。レコーダ側が番組を見つけてくれる時代になってきた。

 ブルーレイディスク(BD)対応であればBDコンテンツの再生に加え、録画番組の記録もできる。BDの4K規格「ウルトラHDブルーレイ」再生対応機も増えている。4Kテレビの次の提案材料としてだけでなく、4Kテレビとのセット販売などにも力を入れたいところだ。

パナソニックの主力製品 「全自動ディーガ DMR-4X1000」

 パナソニックは、新4K衛星放送チューナを内蔵し、放送番組を丸ごと録画できるブルーレイディスクレコーダ「全自動ディーガ DMR-4X1000」を前面に出した提案を進めている。ハイビジョン放送は最大8チャンネルを28日分自動録画できるほか、新4K衛星放送を設定すれば1チャンネルを13日間自動録画できる。スマートフォン専用アプリケーションにより外出先でも録画番組を楽しめる。

放送番組を丸ごと録画できるブルーレイディスクレコーダ「全自動ディーガ DMR-4X1000」

 全自動ディーガは、面倒な設定をせずに放送番組を丸ごと録画し、いつでも好きな時に番組を視聴できる。録画予約忘れなどの心配もない。4X1000は、10テラバイトのハードディスクドライブを搭載し、ハイビジョン放送最大8チャンネルを28日間録画しながら、同時に4K衛星放送の番組を高画質のまま録画できる。

 新4Kチューナを2基搭載しているため、見たい番組や録画したい番組が重なっても2番組同時に録画できる。録画した4K放送はブルーレイディスクにダビングすることも可能だ。録画番組はジャンルやシリーズごとに自動で振り分けられるため、見たい番組はすぐに見つけられる。

簡単操作で丸ごと録画

 丸ごと録画は4K衛星放送にも対応した。設定すれば新4K衛星放送1チャンネルを13日間自動録画できる。録画番組は古い順に削除されるため番組消去など面倒な作業も必要ない。さらに、4K長時間録画モードを搭載したことで、高精細で広色域、細やかな階調表現、HDR(ハイダイナミックレンジ)といった4K放送の特徴を残しながら長時間録画が楽しめる。

 録画番組は取り置きもできる。地上デジタル放送のゴールデンタイムのドラマを最大90日間消去しないで、自動で保存できる便利な機能。自分用のドラマと子ども用のアニメを時間帯を選んで両方とも保存できる。

 録りためたコンテンツは、無料のスマホアプリ「どこでもディーガ」を使えば、いつでもどこでも録画番組を視聴できる。持ち出し機能を使えば電波の届かない場所でもコンテンツが楽しめる。またスマホで撮影した動画や写真をディーガに保存したり、家族と共有したりもできる。

 春商戦に向けてはキャンペーンも用意した。対象の4Kディーガを購入して応募すれば最大3万円キャッシュバックされる「ホームビューイングキャンペーン」と、好みのインターネット動画サービスを一つプレゼントする「ネット動画2カ月無料プレゼントキャンペーン」(いずれも3月31日購入まで)で販売を支援していく。