2021.03.24 【関西エレクトロニクス産業特集】パナソニック「ジアイーノ」普及拡大へ

空間除菌脱臭機「ジアイーノ」F-MV4100

 パナソニックは、コロナ禍で健康・清潔ニーズが高まる中、家庭用から業務用まで幅広いラインアップを持つ次亜塩素酸 空間除菌脱臭機「ジアイーノ」の普及拡大に力を入れる。

 ジアイーノは、食塩水(専用の塩タブレットを入れた水道水)を電気分解することで、高い除菌効果を発揮しつつ、安全性にも配慮した濃度で次亜塩素酸を生成する。

 次亜塩素酸とは、プールや哺乳瓶の除菌、水道水の浄化などに使われている安全で効果の高い除菌成分のひとつ。

 ジアイーノでは、次亜塩素酸水を含侵させた除菌フィルタに空気を通過させ、浮遊菌の除去や脱臭を行うとともに、次亜塩素酸を揮発させ、ドアノブなど部屋の各所に付着した菌・ウイルスにも高い効果を発揮する。

 ジアイーノは、子供部屋やリビング、LDKなど小空間(9-18畳)から、保育園、施設、オフィスまで大空間(24-56畳)まで、幅広くそろえる。

 家庭用の主力機種は、F-MV4100(18畳)と同MV2100(12畳)で、塩タブレットの自動投入機能を搭載する。従来モデルでは3日に1回程度の頻度で行っていた塩タブレットの投入の手間を省き、適切なタイミングで自動で投入される。

 勉強部屋や個室などに手軽に設置できるコンパクトな9畳タイプのF-MV1100も揃えている。

 同社では今期はジアイーノの増産対応を図り、生産台数は19年度比3倍に増やしている。21年度はさらに倍の生産能力で臨む。