2021.03.24 【関西エレクトロニクス産業特集】TOAニューノーマルの課題解決に力
パーティション取付型会話補助システムNF-2の子機2台(左)と親機
TOAは、「社会の音を良くする」取り組みや、コロナ禍のニューノーマル社会が求める新たな課題解決に力を入れている。
昨年12月に発売し、2月26日からWebサービスの提供も開始した「混雑状況配信ソリューション」は、AIカメラで人の位置と人数を検知。人型のアイコンを用いたプライバシー保護画像を自動作成する。インターネット上で公開してもプライバシーを保護できるため、施設や店舗の混雑具合のリアルタイム情報として発信が可能。感染症対策と集客を図れるソリューションとして施設運営者や店舗オーナーから注目されている。
1月にはパーティション越しの会話を聴き取りやすくする「パーティション取付型会話補助システムNF-2」を発売した。店舗のレジや受付窓口で飛沫(ひまつ)感染防止を目的にマスクの装着やパーティション、ビニールカーテン越しでもマイクとスピーカを搭載した子機で双方向の話者の声を自動検知。コンパクト設計でありながら必要な範囲に適切なボリュームで拡声する。子機は背面のマグネットを合わせるだけで取り付け可能。商業施設の案内所や神戸市役所・区役所で使われ、好評を得ている。
さらに1月末に日本コンピューターネットと共同試作したスピーカ搭載ドローンで、地上120メートルの高さから神戸市が実施する外出自粛の呼びかけ放送に協力。スピーカから拡声されるアナウンスを明瞭に聴き取れることを確認した。