2021.03.24 【関西エレクトロニクス産業特集】岡本無線電機自動車、医療、エネルギーの3分野を重点的に取組む

本社社屋の外観

 岡本無線電機は秋以降、前年並みの実績で推移している。同社が重点的に取り組む、自動車、医療、エネルギーなどを含め、堅調な動き。今年に入っても同様の動きで、今後も付加価値の提供にまい進する。

 昨年は新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けて、厳しい状況もあったが、9-10月に需要が回復。自動車など重点分野の需要が全体的に順調に推移。11月には前年並みの水準に戻した。特に、物流関連向けは好調。社内にリモート環境を導入し、働き方改革を進めながら提案体制を強化した。

 今年に入っても同様の傾向が続く。1月にはインテックス大阪で開催されたIoT関連の展示会に出展し、関連商品をアピール。来場者の反応も良かった。営業体制もWeb会議システムを活用し、技術的な問い合わせはメーカーからWebで説明してもらうなど提案体制も整えた。

 今後は自動車、医療、エネルギーの3分野を重点的に取り組み、IoTなどの成長市場に注力。加えて、ロボット分野に対する取り組みも強化。業務用ロボット向けの需要が動いており、生産設備の観点で省人化の動きがあることで提案を推進。

 岡本崇義社長は「全国20カ所の営業拠点を武器に地域に密着した活動ができることが当社の強み。コロナ禍では身近に拠点があることを配慮し、会ってくれる企業もある。Webとリアルを組み合わせた提案も生かし、付加価値を高めたい」と抱負を語った。