2021.03.27 新スプリアス規格実施の延期案総務省がパブリックコメント募集
総務省総合通信基盤局は27日、来年11月末で終了する「無線設備のスプリアス発射の強度の許容値に係る技術基準等の関係省令及び関係告示」の改正に伴う無線設備の新技術基準適合にかかる経過措置を期限を定めずに延長することに関するパブリックコメント募集を公示した。
2003年に開催された世界無線通信会議(WRC-03)において無線設備のスプリアス発射強度の許容値に関する無線通信規則の改正(RR)が行われた。わが国ではWRC-03での改正に基づき2006年から新たな許容値(新スプリアス規格)を適用し、経過措置として2022年11月末まで旧規制値の適用を可能としていた。
総務省によると、これまでに携帯電話などの包括免許を除く国内276万局の約8割の新基準移行が完了したが、新型コロナウイルス感染症による社会経済への影響などにより、新基準への移行に遅れが生じることが想定される。よって、引き続き新規格への移行への働きかけは行っていくものの、上述の影響を考慮し、来年11月末までの経過措置を「当分の間」に改める案を作成した。
また、その関係省令・告示の改正案に関する意見募集を行うとしている。意見募集期間は4月27日までとなっている。
総務省の意見募集WebページURL:
https://public-comment.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=145209724