2021.04.27 【スマホ用部品特集】スミダコーポレーション小型・薄型パワーインダクター提供

 スミダコーポレーションは、スマートフォン向けに、小型・薄型のパワーインダクターを提供する。メタル系とフェライト系の両タイプを量産しており、ユーザー設計に柔軟に対応する。

 中期経営計画で、車載、インダストリー、コンシューマーの3分野を重点市場として位置付けており、コンシューマー分野は高付加価値化を追求。中でもスマホ向けでは、次世代高速通信規格5G用に注力していく。

 パワーインダクターは、特に小型・低背で高性能なフェライト系、メタル系のインダクターをグローバルに供給する。

 メタル系インダクターは、金属コア(Fe-Si)をバインダーで成形した巻線タイプ。フェライト系インダクターに比べて直流重畳特性が良好で、複数コイルをパネル状に一括成形してカットする製造工程のため、小型化、低コスト化に有利。金属系コアを使用することでコアの磁歪現象を抑える効果があり、コア鳴き対策にも有効。外形サイズ2.7×2.2×高さ1.2ミリメートルで0.47~2.2μHをカバーする「252012CDMCD/DS」などをそろえている。

 フェライト系インダクターは、既にさまざま用途で豊富な実績を持つが、小型、薄型化とともに高性能化に向けた新製品開発を活発化させている。低損失で高性能なフェライト材質を使用。

 代表的な製品は、外形サイズ2.8×3.1×高さ1.0ミリメートルで1.2~10μHをカバーする「CDRH26D09」、外形サイズ2.8×3.1×高さ1.2ミリメートルで1.0~15μHをカバーする「CDRH26D11」、外形サイズ3.2×3.2×高さ1.2ミリメートルで1.0~10μHをカバーする「CDRH2D11B/HP」など。