2021.05.26 【次世代自動車用部品特集】大陽ステンレススプリングハイスペック品提案に力、インサートブシュの新タイプ
大陽ステンレススプリングは次世代自動車用精密パーツとして、自動車部品向け樹脂成形品のボルト穴補強に使用される、インサートブシュのハイスペック品の提案に力を入れている。
インサートブシュは外周にディンプルが施され、その凹みに樹脂が流れ込み、抜け止め、回り止めとなって樹脂補強を行う。
同社はインサートブシュの新タイプとして、ディンプル形状を長方形にして樹脂の体積を増やした製品を開発。既存品と比較し、引き抜き力を1.7倍、回転保持力を1.6倍に向上させ、ユーザーから高い評価を得ている。価格は従来タイプと同等。
形状は円形だけでなく楕円(だえん)も可能で、列数も選択できる。樹脂成形品との組み合わせはインサート、アウトサートのどちらでも対応可能なほか、同社で樹脂成形、インサート成形も行っている。材質は鉄、ステンレス、その他。
同社のシャフトは、高耐食性・高硬度・耐摩耗性・非磁性などの特徴を備え、外径寸法サブミクロンに対応。相手部品との嵌め合い性、相性に優れる。段付、ローレット、ねじ切り、穴開け加工にも対応する。
スプリングピンは波形(一般用)、波形(軽荷重)、ストレート形(一般用)などがそろい、材質はステンレス、鉄を豊富な品ぞろえで在庫している。
自動車向け樹脂成形品も順調に生産が伸長。金属部品と樹脂成形品を組み合わせ、高付加価値を生み出して提案していく。