2021.06.02 日本電子が半導体活況で増産体制理科学計測器の高収益化目指す

3月に発売した電子ビーム金属3Dプリンター

 半導体の需要増加を背景に、日本電子は産業機器事業で攻勢をかける。EUV(極端紫外線)を使った露光装置市場が拡大。昨年、回路パターンを描く電子ビーム描画装置の生産力増強のため、東京都武蔵村山市に新工場を取得し、下期から本格稼働させる予定だ。

 日本電子の2021年3月期決算は連結で減収減益。ただ、昨年度下期から受注は回復し、連結受注残は608億円に上る。5月28日の決算説明会で、大井泉社長は「過去最大の受注残で新年度を開始した」...  (つづく)