2021.06.18 ISIDがAI活用賃貸不動産融資支援サービスの提供開始

 電通国際情報サービス(ISID)は、地域金融機関の賃貸不動産融資に特化した「BANK・R(バンクアール)賃貸不動産融資支援サービス」を17日から提供開始した。同社の融資業務統合ソリューション「BANK・R」とプライスハブルジャパンの人工知能(AI)不動産査定サービスを融合したSaaS型サブスクリプションサービスとして提供する。

 金融機関の賃貸不動産融資は、賃貸事業の収益性評価と担保となる物件の査定に重点をおき、決定している。しかし、審査過程において、適正な賃料・売却額の把握とそれを踏まえた事業の将来収支シミュレーションを高い精度で行うことが課題となっていた。

 また、融資実行後に審査時との状況変化を確認する目的で行う中間管理では、変動する物件の現在価値を適切に把握するのが困難なのが現状だ。

 今回、賃貸不動産の賃料をAI評価エンジンで推定し、物件査定や融資シミュレーション、中間管理を支援するサービスを開発した。地域金融機関ではコンサルティング機能強化や審査スピード向上などが可能となる。