2021.06.21 【冷蔵庫特集】三菱電機「置けるスマート大容量」WXDシリーズ AIで最大10%省エネ

冷蔵庫のIoT化を加速する三菱電機(写真はMXDシリーズ)

 三菱電機は、冷凍室を真ん中に配置したIoT冷蔵庫「置けるスマート大容量」WXDシリーズで、新たな価値提案を狙う。

 WXDシリーズは、517リットル、600リットル、700リットルの3機種をラインアップ。合計16個のセンサーを活用し、扉ごとの開閉データを収集して人工知能(AI)が冷蔵庫の使用状況を分析・学習、生活パターンに合わせて最適制御する「全室独立おまかせA.I.」を搭載。最大で約10%の省エネを実現している。

 冷凍室には、使用状況を分析し、自動で食品の霜発生を抑制する「霜ガード」を備える。4週間後の食品の霜付量を約27%抑制できるため、食材の水分を保ち、おいしさを維持できる機能だ。

 製氷室は、氷が必要となるタイミングを予測して急速製氷する。瞬冷凍室も、各家庭の使い方に合わせて自動で最適運転ができるようになり、熱いものを入れたときも自動で粗熱取りした上でおいしく瞬冷凍し、家事の時間短縮にも貢献する。

 野菜室を真ん中に配置したMXDシリーズも同様の機能を備え、WXDシリーズとともにIoT対応品として提案。機能や性能はほぼ同じだが、野菜室の位置が異なる両シリーズで、幅広い需要層に応えていく戦略だ。

 家電の統合アプリ「MyMU(マイエムユー)」を使うことで、冷蔵庫の状態を一覧できる「冷蔵庫モニター」や、使いこなせていない機能を通知する「気くばりナビ」などのIoT機能が利用できる。「おいしさアシスト」で食材保存のコツが分かるなど役立つ情報も豊富だ。

 扉の開閉回数を確認したり、通知したりしてくれるため、離れて暮らす家族の見守りにも使える。

 ルームエアコンやエコキュート、浴室換気乾燥機といったIoT化している他機器との連携も視野に入れ、冷蔵庫も展開していく構えだ。