岩崎電気は、空気循環式紫外線清浄機「エアーリア」シリーズを展開し、コロナ禍で強まった除菌ニーズに応えている。

　エアーリアは、搭載するファンで空気を取り込み、紫外線ランプで細菌やウイルスを除菌する装置だ。急激な需要の高まりを受けてこの一年でラインアップを矢継ぎ早に拡充してきた。

　1月に発売した「コンパクト デュアル」は、紫外線による空気除菌だけでなく、オゾンによる表面除菌を可能にした製品。

　オゾン発生器を搭載しており、最高0.1ppm、平均0.05ppm以下という人体に影響の出ないオゾン濃度でオゾンを発生させる。

　室内にあるテーブルをはじめ、椅子やドアノブ、スイッチなどに付着した細菌やウイルスなども除菌可能だ。

　広い空間で使用する場合には「オゾン高モード」を選択すれば、濃度を高めたオゾンを発生させることができる。1時間後に自動解除されて「低モード」の運転に切り替わるなど、安全性にも配慮している。

　フィルター除菌方式とは異なり、メンテナンスは紫外線ランプの交換だけで済む。ランプ寿命は8000時間で、1日24時間の使用で約1年間交換不要だ。オゾン発生器の設計寿命は8万時間。

　4月にはコーナーにフィットする三角形をベースにしたデザインを採用した「デルタ」を発売。シリーズで最小サイズとなる。

　約300平方センチメートルの設置面積で置ける上、高さ約76センチメートルと小型。天井高さ2.5メートルの約15畳の空間を1時間で1回除菌できる性能を備える。

　室内什器（じゅうき）の横や未使用スペースなどに置け、作業動線の妨げにならないように配慮した設計だ。

　ほかにも100畳や200畳といった大型タイプをそろえ、商業施設などさまざまな用途で使えるラインアップを誇る。