2021.06.30 【中国・四国版】三光電業ロボット導入で製造現場の環境改善森脇喜美代社長に聞く  安全教育もセットで提案

森脇 社長

 制御商社・三光電業(広島市西区)は、ロボットの導入による製造現場等での環境改善に注力している。事業の柱の一つであるロボット関連の取り組みについて森脇喜美代社長に聞いた。

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 ロボットの安全教育に力を注いでいる。産業用ロボットを取り扱うには、最低17時間の教育を受けなければならない義務があるため、その教育のインストラクター資格を社内では3人が取得した。

 中国地区では安全教育を受ける場が少ないため、受講を希望する会社に対し、研修を当社で請け負っている。

幹部・中堅社員に安全教育研修

 コロナ禍で研修の日時が延期になったが、今も数社からの申し込みがある状態。社内でも幹部社員、中堅社員などに安全教育の研修を実施している。インストラクターから安全教育を受講すると証明書が発行でき、受講が修了すると証明書と修了証が発行される仕組みだ。

 この安全教育は、サービスではなく、義務付けられたものなので料金が発生している。当社としては、ロボットを導入する会社へ安全教育もセットで提案していく。

 「ロボットアイデア甲子園」(主催=日本ロボット工業会/FA・ロボットシステムインテグレータ協会)の地方大会が、全国20カ所で開催される。中国地区大会は、当社の本社が会場となる。同イベントは、ロボットを見て新たな使用法を考えてもらい、アイデアを競うもの。全国大会は、2022年3月の国際ロボット展(東京ビッグサイト)で開催される。

ロボットに着手して3つ目の柱に

 当社は、部品販売と装置に付加価値を付けて販売するという2本の柱だったものが、約5年前にロボットに着手してそれが三つ目の柱に育った。これから新たな柱ができる可能性がある。次の売り上げ目標を達成するためには、新たな柱がなければ難しいと思う。