2021.07.02 【電波時評】「修理する権利」は日本に根付くか?

 東京・浜松町駅近くのラジオ局裏に時計メーカーのOBや一級技能士が営む時計の修理工房がある。「うちではもう引き受けられないから」とメーカー担当者が教えてくれた。おかげで半世紀近く愛用の腕時計が今も快調に時を刻んでいる。

 時計に限らず、昭和の旧車やオーディオ機器、カメラ、革製品など慣れた物、なじんだ物を使い続けたいと願う人は多い。しかし、例えば家電は「エアコン、冷蔵庫は9年」など、製品ジャンルごとに機能を維持する部品の保有期間(...  (つづく)