2021.07.08 JDIの台湾子会社がウィストロン傘下に全株式を譲渡へ

 ジャパンディスプレイ(JDI)は8日、子会社JDI Taiwan(台湾、JDIT)が保有する、孫会社Kaohsiung Opto Electronic(KOE)の全株式を、EMS大手のウィストロン(緯創資通)グループへ譲渡することで、同グループと基本合意した、と発表した。

 KOEは、JDIの車載ディスプレイのモジュール製造会社。譲渡価額は80億円。株式譲渡後も、JDIはKOEにモジュール製造を委託することで、ウィストロンと合意している。KOEが手掛ける産業機器用ディスプレイの設計・販売事業は、JDITに統合する。譲渡は9~12月を予定している。

 技術力・購買力を持つウィストロングループに入ることで、KOEのコスト競争力を向上させ、ひいてはJDIのコア事業である車載・産業機器事業の競争力向上につなげるという。

 また、ウィストロングループとのさらなるシナジー追求による事業成長(中国市場での車載・産業機器事業成長など)を図るとともに、経営の機動性や資本効率の向上につなげるとしている。JDIの今期連結業績への影響は軽微の見込み。