2021.07.15 「ウィンドウズ365」発表MSが8月2日から提供 クラウド上でOS利用 


 IT(情報技術)大手の米マイクロソフト(MS)は14日(日本時間15日)、企業向けの新たなクラウドサービス「ウィンドウズ365」を発表した。クラウド経由で基本ソフト(OS)のウィンドウズ10と、2021年後半に提供予定の次期osウィンドウズ11を利用できる。価格は未発表だが、8月2日から日本を含む全世界でサービスを始める。

 ウィンドウズ365は、運用システムをクラウド上に移行し、アプリやデータ設定などをインターネットに接続したままのストリーミングで利用できる。

 データはパソコン(PC)などのデバイス上ではなく、クラウド上に保存。常に最新状態にアップデートされ、最適なセキュリティー設定を提供する。

 どのデバイスにもストリーミングでき、前回終了したところからどのデバイスでも再開できるのも特徴だ。

 OSが手元のPCの中で動作するのではなく、ネットワークの先にあるクラウドの中で動くことで、新型コロナウイルス感染拡大により普及したリモートワークや在宅勤務といった新たな働き方に対応する。

 クラウドは柔軟な処理能力やストレージを備えているため、企業のシステム管理者は用途に合わせて、繁忙期にはパソコンを増やすなどの柔軟な使い方も可能という。ユーザー単位で月額の定額課金で利用できる。

 MSのサティア・ナデラ会長兼CEOは「ウィンドウズ365により、クラウドPC という新たなカテゴリーを作り出した。オペレーティングシステムをクラウド上に実現することにより、業務をする人がどこにいても生産性と接続性を向上できるよう支援する方法が提供されるようになる」との談話を発表した。