2021.07.29 【半導体/エレ商社特集】明光電子IoT関連最先端技術・製品の新ソリューションを提供

十川 社長

 明光電子は、エレクトロニクスの統合商社として、30万点を超える電子デバイスの取り扱いに加え、さまざまな技術サポート、開発受託、購買代行、受託製造なども手掛けている。

 顧客視点でメーカーと協業しながら、全く新しいソリューションを提供している。

 十川正明社長は「仕入れメーカーとも連携しながら、顧客に役立つ競争力のある新しい商材やソリューションを提供したい。半導体の受注は増加しており、売り上げは伸びているが、品不足で納期が課題。この現状はしばらく続くとみている」と語る。

 同社のソリューション事業は製造業向けをはじめとして、インフラ系など幅広く、最近はIoT関連の最先端技術・製品によるソリューションを拡大している。

 ルネサスのアナログ機能搭載マイコンのソリューションを拡大し、マイコンRX23E-AやRX-230MCUボードに、オープンイノベーションプラットフォーム「Leafony」や温度センサー、Bluetoothモジュールなどを組み合わせた非接触体表面温度計測システムといったアプリケーションを提案する。

 準天頂衛星「みちびき」を活用して高精度な測位ができるマゼラン製GNSS受信モジュールの取り扱いを開始した。センチメートル級の精度で位置検出ができスマート農業、建設機械、船舶、物流、ドローンといった分野の自動運転の測位システムとして普及が見込まれている。

 新規商材の一つであるマクセルの新コンセプトのIoT電源システムは、一次電池(アルカリ乾電池、または円筒形CR電池)を搭載し、屋外環境での使用に適する。

 既設のアナログ計器に取り付け、磁性薄膜の技術を活用してIoT化を実現するSiRC社の「IoT角度センサユニット」に加えて、電線に後付けをすることで、非接触で電流が測れるSiRC社電流センサーの販売も始めた。

 工場に向けては、エクスビジョン社のフレームレート最高2000fpsの高速ビジョンカメラを用いた外観検査システムのソリューションを提供している。