2021.08.13 芝浦工大ウエアラブル体温発電素子を低コストで製造

メラミンスポンジの断熱効果で、人体表面と熱電発電機の外気と接する面との間に大きな温度差を実現した(外気温23.8度、熱発電機外部温度30.3度、皮膚温度35.5度)

 芝浦工業大学工学部の苗蕾教授は、体温と外気温のわずかな温度差で安定して発電できる装置とその製造方法を開発した。

 ウエアラブル電子デバイスの急速な普及により、ゼーベック効果を利用して人体熱で発電できるフレキシブル熱発電機の開発が期待されている。しかし、従来型の熱電変換モジュールは重くて柔軟性に欠け、発電性能も低いなどの課題があった。苗教授は、断熱性のあるメラミンスポンジを充塡(じゅうてん)した斬新なモジュール構造を考案。適切な...  (つづく)