2021.08.19 NTTドコモ四国支社 吉澤啓介支社長に聞く今後の目標  5Gのエリア化進展中 俳句づくりなどイベント好評

吉澤 支社長

 6月15日付でNTTドコモ執行役員四国支社長に就任した吉澤啓介支社長に、就任の感想と今後の目標について聞いた。

 ―四国支社(高松市)に赴任されて印象はいかがですか?

役立ち方自問自答

 吉澤支社長 高松市での生活はまだ日が浅いが、心地良い暮らしができている。気候も穏やかで晴れの日が多く雨が少ない。自然が豊かで自然とうまく共生している地域という印象。

 仕事の面では、地元の経済団体や企業、自治体の方とお話をしていると郷土愛が強い印象。それと同時に健全な危機感を持たれている。人口の右肩下がりでその点は厳しい状況。この現実に官民学が連携していて、地域のために頑張っている姿をひしひしと感じる。当社としてどのようにお役に立てるか地元の方と接しながら日々自問自答している。

 ―第5世代移動通信規格5Gの取り組みについて四国は?

 吉澤支社長 四国は、堅実に人が集まるところはエリア化が進んでいる。全国のサービスエリアは来年3月に人口カバー率55%になる。基地局は2万局を予定している。全国に先駆ける事例として、徳島県が地域医療格差解消に向けて取り組んでいる。5Gを活用した遠隔医療システムは、商用サービスがスタートできる体制にある。

 ―5G活用イベントも開催されています。

 吉澤支社長 松山市総合コミュニティセンターと道後温泉別館飛鳥乃湯を5Gで接続して俳人・夏井いつき氏による句会ライブを開催した。映像を見ながら俳句の作成や講評を行う遠隔俳句イベントで好評だった。このイベントを通じ、松山市民はじめ愛媛県民に5Gの魅力を発信できた。句会ライブに参加したのは200人だが、YouTubeでは計1万5000人が視聴。このイベントに向け文化ホール専用となる5G屋内基地局を四国で初めて開設した。(高松)