2021.08.20 地域防災アプリとIP告知システムジャパンケーブルキャストなど北海道積丹町に導入
ジャパンケーブルキャストは、KCCSモバイルエンジニアリング(KCME)とともにに、北海道積丹町へIP告知システム「しらせあい」と地域防災アプリケーション「JC-Smart」を導入する。
積丹町の課題となっていた自然災害への対応として、災害時に重要な情報伝達・共有手段の強化に加え、より広範な生活情報・防災情報の提供が実現し、安心・安全なまちづくりに貢献する。
IP告知システムや地域防災アプリは、同社が得意とする緊急情報や地域情報の自動配信サービスと、KCMEが得意とする地域ネットワーク構築技術を結集し、保守メンテナンス対応と誰でも操作しやすい端末を組み合わせる。
こうしたKCMEのタッチパネル式の端末を採用することで、同社の気象情報や生活情報などの配信やスマートフォンアプリにより外出中の住民にも情報伝達が可能となった。
さらに、クラウド上で北海道警察が配信する「ほくとくん防犯メール」や、国土交通省が管轄する河川カメラの情報などと連携し、より広範な防災情報の提供が実現する。
今回、IP告知システムのクラウド上での構築により、安価で強靭(きょうじん)なシステム環境を構築。クラウド上で自治体のウェブページや緊急速報メールなどと連携し、自動的に端末へ配信することで、情報更新に対する業務負荷を大幅に低減。将来的な設備更新に要する負担も大幅に低減されると見ている。
今後は高画質カメラを搭載したテレビ電話機能や細かいピンポイント天気など、豊富な地域密着情報の配信による利用率向上に努める。また、クラウドによるシステムの柔軟性を生かし、デマンド交通予約、農業・漁業IoTセンサーなど地域デジタルトランスフォーメーション(DX、デジタル変革)の実現に向け、共同で実証実験を推進する方針だ。