過去の山火事を「目撃」したことで心に大きなトラウマを抱える森林消防隊員のハンナ（アンジェリーナ・ジョリー）が、暗殺者による父の死を間近で「目撃」した少年コナー（フィン・リトル）を守り闘うサバイバルサスペンス。暗殺者と山火事、二つの脅威に行く手を阻まれる極限状態にどう立ち向かうのか－。

　アンジーはこれまでに「Mr.&Mrs.スミス」（2005年）や「ウォンテッド」（08年）では殺し屋を、「ソルト」（10年）ではCIA諜報員を演じ、体を張ったアクションを披露してきた。

　同作は、アンジーにとって11年ぶりのアクション大作。アクションでみせる体のキレは衰え知らずだが、トラウマにおびえ涙する姿や少年へ向ける優しさなど「スマート、完ぺき、最強なヒロイン」ではないアンジーの魅力を感じる。母親として6人の子どもを育てる彼女ならではの表現が詰まった作品となっている。

　監督・脚本を担当したのはテイラー・シェリダン。9月3日、全国ロードショー。