2021.08.31 【ソリューションプロバイダー特集】アイ・エス・ビー 若尾一史社長

若尾 社長

グループ挙げてSDGsを強化

 新型コロナウイルス感染拡大で、景気の先行きは依然として不透明だが、ICTの市場は業務の効率化や働き方改革などデジタルトランスフォーメーション(DX、デジタル変革)が進展、堅調に推移している。

 こうした中、当社は2021年度(12月期)から新中期3カ年計画「~新しい一歩~move up further」をスタートしている。初年度の上期(1~6月)業績は、業務効率化や5G関連が好調に推移し、増収増益となった。

 4月から、これまでの体制を見直し、従来は8事業分野に分かれていた情報サービス事業セグメントを、「モビリティーソリューション」「ビジネスインダストリーソリューション」「エンタープライズソリューション」「プロダクトソリューション」の4事業分野に変更した。

 モビリティーソリューションは、モビリティーサービス、移動無線端末・基地局に関わるシステム開発、車載を主とする組み込み開発などで事業展開していく。5Gの本格展開に伴い、基地局やネットワーク機器など5G関連の売り上げが拡大している。下期も売り上げ拡大を見込んでいる。

 ビジネスインダストリーソリューションは、医療、IoT分野へクラウドを含めたシステム開発提案を強化していく。エンタープライズソリューションは、プライム事業の受注拡大を目指す。プロダクトソリューションは、セキュリティー関連やL-Share事業などの販売拡大により、増収を計画している。

 新中計では、新生ISBグループ創出に向け、今までの50年の進化と新たな領域へ挑戦していく。23年度に売上高300億円、営業利益24億円、営業利益率8%を計画している。「顧客開拓、有望分野の拡大」「ソリューション事業の創出」とともに、「グループ経営の強化」を推進していく。地域拠点でのビジネス推進のため、グループ連携強化に取り組む。ISBベトナムも積極的に活用する。サステナビリティー経営を推進するため、グループ挙げてSDGsへの取り組みを強化していく。