2021.08.31 【ソリューションプロバイダー特集】日本事務器 田中啓一社長

田中 社長

DX支援のソリューションに注力

 ビジネス環境が大きく変わり、お客さまも成長のためのDXへの取り組みを真剣に検討し始めている。新たなデジタル技術を使い、競争力の維持・強化が求められている。しかし、DXをスピーディーに進めていくには、課題も少なくない。業務やサービスをどのようにデジタルシフトしていくか、悩まれている企業も多い。

 当社は、お客さまのDX実現を支援するソリューションに力を入れている。デジタル化、ビジネス変革などデジタルシフトからビジネスシフトまで、お客さまのニーズに合わせて、DX化を実現する「DX readyソリューション」「DX 支援ソリューション」を本格的に提供開始し、お客さまへのアプローチを進める。

 また、ウェビナーの開催を企画しているお客さま向けには、必要なノウハウを学べるサービス「ウェビナレッジ」を6月から提供開始している。

 当社は、情報系のグループウエア、ワークフローなど業界横断的な分野をホリゾンタルソリューション、ヘルスケアなど業界に特化したバーチカルソリューションとして事業領域を分けて取り組んでいる。

 ビジネス環境の変化に伴い、クラウド化、セキュリティーは最重点分野だ。クラウドは、オープンソースを活用、オンプレミスからクラウドネーティブへのシフトを進める。また、サイバーアタックやBCP(事業継続)の観点から、セキュリティー分野の強化提案も推し進めていきたい。

 また、ヘルスケア分野も、需要が多様化している。病院も電子カルテなど医事システム以外にも、コロナ禍以前よりあった「働き方改革」のための事務の効率化、情報共有など多様なニーズに応えていく。

 少し長期的視点では、お客さまが自分でソフトウエアを作るローコード、ノーコード時代に対応したSIerの在り方も問われてくる。当社は、全国41拠点からすぐにお客さまに対応できるラストワンマイルの立ち位置を強みとしている。新しいICT時代に対応できるラストワンマイルを考えていきたい。