2021.08.31 【ソリューションプロバイダー特集】日立ソリューションズ・クリエイト 竹田広光社長
竹田 社長
事業部設け企業のDX総合支援
2021年度は中期経営計画最終年度になるため得意の「モバイル」「セキュリティー」「AI・IoT」「働き方改革」の4領域を軸にしたデジタルトランスフォーメーション(DX)の支援を一層強化するとともに、成長領域を選別し注力してきた各種施策の集大成にしていく。
新型コロナウイルスの拡大によりSI案件で一部影響が出る半面、テレワークの拡大に伴うモバイルやセキュリティー関連システムの構築支援やDXを実現する案件などは堅調に推移。特にテレワークを活用した働き方改革への取り組みはこの一年でさらに進み、社内実践も始めた。
在宅勤務によるコミュニケーション不足の問題に着目し、マイクロソフトの「チームズ」をそのまま活用できる仮想オフィスを開発。5月から7月まで約400人で社内実践した。この成果を基に全社員で利用できるよう拡大し、将来的には外販も視野に入れていく。
今年度からは4分野の強化を目的に別々に展開していた4部門を集約しデジタルトランスフォーメーション事業部としてスタートした。一体で展開することで企業のDXを総合的に支援していきたいと考えている。テレワークが中心になってくる昨今はセキュリティーも重要だ。日立製作所グループでセキュリティーを強化しており、当社はセキュリティー診断やトレーニングなどの領域を前面に展開していく。
セキュリティー人財は21年度末までに1000人を目指そうとしている。現在約630人まで拡大した。セキュリティー専任技術者(ホワイトハッカー)も12人になり、今後も強化する考えだ。
人工知能(AI)は、今あるものにAIをプラスする「AIプラス」をコンセプトに取り組んできた。現在はさまざまな商材やソリューションにAIを組み込み、付加価値を高めている。AI人財の育成も進めており、今年度上期中には1000人を超えそうだ。
今年度は、次の成長に向けた事業創出に着手した。新事業創出を目指す部門と技術支援をする部門を新設し、新入社員を含めた専任部隊で新事業の立ち上げに取り組む。