2021.09.01 6月四国の量販店 9カ月ぶり前年を下回る

 【高松】四国経済産業局は6月の「四国地域の経済動向」について明らかにした。四国の経済は厳しい状況にあるものの、持ち直しの動きがみられる。

 四国の経済指標をみると、鉱工業生産は緩やかに持ち直しており、鉱工業生産指数は前月比が2カ月ぶりの上昇となった。個人消費は持ち直しの動きに足踏み感がみられる。

 百貨店・スーパー販売額は3カ月ぶりに前年を下回った。コンビニエンスストアの販売額は4カ月連続で前年を上回った。家電大型専門店は、9カ月ぶりに前年を下回った。乗用車新車新規登録・届け出台数は9カ月ぶりに前年を下回った。新設住宅着工戸数は、2カ月ぶりに前年を下回った。公共工事請負金額は、前年同月比19.6%増と5カ月連続で前年を上回った。

 雇用情勢をみると、有効求人倍率は1.26倍で3カ月連続の上昇となった。産業別の一般新規求人数(新規学卒、パートタイムを除く)をみると、「複合サービス事業」「宿泊業、飲食サービス業」などが前年を下回ったものの、「製造業」「医療、福祉」などが前年を上回り、全体では前年同月比9.0%増と3カ月連続で前年を上回った。